デジカメ用互換バッテリー [バッテリーキング] NP-GB1 互換品 を買いました
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昔使っていたデジカメを久しぶりに使おうとしたら電源が入りません…!
どうやらバッテリーが使えないようです…
純正品は古すぎて流石にもう手に入れるのが難しいですが、ネットを調べていたら良さそうなモノを見つけました!
非純正の『互換バッテリー』なるものがあるのですね。
ただし、売っているのはAmazonのマーケットプレイスという善し悪しの判断が難しい場所。
評判は如何に…!?ということで見てみると、中にはレビューが書き込まれている商品もありましたが、ネット上の情報がステマとアフィブログ、それにサクラレビューで汚染されてしまった現代。
口コミなんて大して当てにはなりません。
ということで今回はダメ元覚悟での購入です…
とはいえ、最低限の選別は行いますよ。
今回管理人が購入するのはサイバーショット用バッテリー『NP-BG1』の互換品。
Amazonマーケットプレイスにはそれぞれ別の業者さんから何種類かの出品がありました。
そのうちの一つは『3.7V 1400mAh』という性能表記。
ちなみに純正品は『公称電圧:DC 3.6V、容量:3.4Wh(960mAh)』です。(取扱説明書より)
“1400mAh”って純正の約1.5倍の値ですが…ホントですかね?
という点が不安になり(笑)、今回は純正品に近い性能表記となっていた「バッテリーキング」なるブランドのものを選びました。
こちらは『3.7V 950mAh 3.515Wh』との表記で、純正と完全に同じではありませんが…1.5倍品よりは幾分マシかと。
なおこの業者さん、Yahoo!オークションなどでも活動されているようですね。
管理人購入価格:980円(消費税10%・送料込み)
です。
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ちなみに、こちらが今回互換バッテリーで使用するデジカメ・[SONY] サイバーショット DSC-T20。
(右側は純正バッテリのBP-BG1)
2007年発売・810万画素という現代では化石モノのスペックですが、小型軽量で起動も早く、気軽に使えるお出かけ用カメラとしてはかなり楽しい機種です。
バッテリー不良だけの理由で廃棄にするのはもったいない…!
早速モノが届きました
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注文してから3日後に荷物が届きました!
郵便物で…
まあ届けば何でも良いのですけどね。
マーケットプレイスではこれが普通なんですかね?
(自宅のポストに投函されていたので驚きましたよ。)
内容物はバッテリーと納品書、それに”低評価を入れないように(意訳)”との注意書きがされたメモ紙。
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バッテリーはプチプチに包まれていました。
純正品と比較
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使い始める前に純正バッテリーと互換バッテリーの比較をしておきますか。
純正(左)と互換(右)、当然ながら外形は完全に同じです。
ラベルもかなり似せてデザインしているようですね。
互換品では性能表記が表面に大きく印刷されています。
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端子形状も同じ。
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上の写真とは反対側から。
ラベルの隙間から見えている筐体外装は純正品が金属なのに対して互換品はプラスチックとなっています。
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裏面。
ここは流石に大きくデザインが異なりますね。
純正品は性能表記が裏面にあり、また『MADE IN JAPAN』表記もあるのに対し、互換品は表記なしのため生産国不明です(汗)。
一応、互換品にも日本語の注意書きがありますが、その下に書かれた各種マークは海外向けのもののようです。
要は海外生産品を輸入した業者さんが自前で作ったラベルを貼り付けて国内向けにネット販売しているということなのでしょうか?
詳細は不明ですね。
互換バッテリーに記載されたマーク
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互換バッテリー裏面に並んだ各種のマーク。
見慣れないものも多いですよね。
それもそのはず、これらのマークは一部海外向けのもののようなのです。
海外向けマークは管理人も初見だったので、この機会に調べてみました。
PSEマーク
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日本の法律である電気用品安全法による表示。
特定の電気製品に対し、製造・輸入を行う事業者が製品検査(自主検査)を行い、安全性に責任を持つことの証明として付けられるマークということです。
表示は義務なので、このマークが付いているのは『良いこと』ではなく『当たり前』なのですね。
※マークの下には事業者さんの代表者名(?)の表示がありました。
ここに示されるのは『製造・輸入届出事業者名や登録検査機関名など』ということです。
恐らくは業者さんの個人名だったので、ここでは一応モザイク処理をしています。
PSEマークの取得に伴い必要な検査はしているのでしょうが、結局のところ購入する側としては、販売者さんを信じるしかない、といったところです。
よろしくお願いしますよ…!
(参考リンク)製造・輸入事業者ガイド – 電気用品安全法(METI/経済産業省)
CEマーク
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『EUで販売(上市)される指定の製品がEUの基準に適合していることを表示するマーク』ということです。
このマークがあることで、製品をEU圏で販売することができるのですね。
取得の手続きには製品試験・適合性評価を含むので、これもPSEマークと同様、信頼性の担保になり得る、ということでしょうか。
(参考リンク)CEマーキングの概要:EU | 貿易・投資相談Q&A – 国・地域別に見る – ジェトロ
四合一制度マーク
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4つの矢印が中から外へ、外から中へと循環するようなデザイン。
日本ではあまり見慣れませんが、台湾において付けられるリサイクルマークのようです。
『資源ごみとして出せる「プラスチック容器」には「四合一制度」マークが付けられている』とのこと。
この製品はバッテリー外装がプラスチックでしたから、台湾においては資源ごみに該当するのでしょうか。
これも海外での販売を意識したマークといったところですね。
(参考リンク)台湾リサイクルレポート 第2号 台湾のリサイクルってこういう仕組みなんだ! |プラスチック情報局|一般社団法人 プラスチック循環利用協会
グリューネ・プンクト
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ドイツにおけるリサイクル関連のマークらしい。
日本語のWebサイトでは資料が少ないですね…!
(一応ウィキペディアにも項目がありましたが)
(参考リンク)環境省:海外における容器包装廃棄物のリサイクル(PDF)
(参考リンク)経済産業省:欧州における緑のマークの広まり(PRO EUROPE)(PDF)
WEEE指令マーク
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EU加盟国向けのリサイクル関連マーク。
『電気電子機器廃棄物指令』の英語表記の略で『WEEE』。
これのマークも海外市場向けということなのでしょう。
(参考リンク)WEEE(電気電子廃棄物)指令の概要:EU | 貿易・投資相談Q&A – 国・地域別に見る – ジェトロ
カメラに装着してみる
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互換バッテリーを実際にカメラに装着してみます。
基本的には純正同様、バッテリー用のスロットに綺麗に収まる…のですが、どうも互換バッテリーはサイズが微妙に大きいらしく、差し込みが少しキツい感じがします。
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この差し込みのキツさが問題になるのはバッテリーを取り出すとき。
純正品はイジェクトレバーを操作することでバッテリーがスプリングの力で飛び出して来るのですが、互換品は差し込みのキツさによってスプリングが機能しません。
取り出しには、隣接するメモリーカードのスロットからメモリースティックDUOを取り出し、そこに出来た隙間から指先や爪を上手く引っかけて無理やりバッテリーを引きずり出すことになります。
実用上は問題ないとはいえ、ここは少し我慢が必要な部分。
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ちなみにこちらは純正バッテリー。
バッテリースロット脇のイジェクトレバー(青い突起)を操作することで、この写真のようにバッテリーがスポンと軽く飛び出してきます。
キツさはなく、取り出し自体も非常にスムーズです。
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なお、純正の充電器『BC-CSGB』は着脱がしやすい形状なので互換品でも実用上の問題は無いと思います。(やはり少しキツさはある)
充電、バッテリー能力テスト
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充電は純正の充電器『BC-CSGB』で問題なく可能です。
充電中を示すランプも正常に動作します。
純正バッテリーでの充電時間は実用充電まで約270分、満充電まで約330分とのことです。
(取扱説明書より)
正確には計測していませんが、互換バッテリーも体感的にはそんなものかと。
なお、満充電の実用充電との違いは、「(実用充電より)若干長くバッテリーを使うことができます」とのこと。
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充電したバッテリーをカメラに装着して電源を入れると…付きました!
久しぶりの電源投入なので時計設定が出ていますね。
起動、撮影も問題なさそうです。
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続けてバッテリーの持続性能も確認しておきましょう。
取扱説明書によるバッテリー使用時間は、動画撮影時で約160分(画像サイズ[320]で連続撮影)とのこと。※満充電、温度25℃の環境
そこで、充電完了直後から指定条件の動画撮影モードで放置することで、バッテリー持続時間を測定します。
バッテリーが空になるまでは動画が記録され続けるので、後で出来上がった動画ファイルの再生時間を確認することでバッテリーの持続時間を調べることができるだろう…という算段です。
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そしてこちらがその動画ファイルのプロパティ。
撮影時間は2:21:44、141分44秒ということですね。
純正バッテリーの公称持続時間よりも少なめですが、これは実用充電までの充電状態だったので、満充電でもう一度試してみようと思います。
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満充電(充電器の充電ランプが消えてから更に1時間充電)での結果です。
少し時間が伸びましたが、その差は+3分25秒…
正直、誤差範囲でしょうか…
もう一度試してみます。
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今度は実用充電+1分15秒と、先程よりも短い結果になってしまいました。
これは実用充電で充電がストップしてしまい、満充電までは充電されていないのでしょうか…?
一応、補足しておくと、取扱説明書には『周囲が低温の時』には使用時間が少なくなります、との表記がありますので、25℃でテストしている公称スペックよりも悪い結果が出ることは順当ではあります。
仮に満充電が機能していないとしても、それでも純正バッテリーの90%前後の持続時間はある訳ですから、十分実用範囲内というところではありますね。
性能には満足
取り付け・取り外しの際のキツさという弱点はあるものの、性能的には純正と大差なく、満足できる製品といった感想です。
安全性や長期的な信頼性等については信じるしかない…のですが、少なくとも管理人の購入した個体は、初期不良と言えるような不具合はなさそうです。
純正バッテリーが手に入らないことを考えれば、互換品は唯一無二の選択肢。
値段の手ごろさもあり、古いカメラの延命用としては良い買い物だと思えます。