ゲームボーイミクロを分解、ボタンゴムを清掃しました
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小型のゲームボーイアドバンスとして発売された「ゲームボーイミクロ」…
管理人は手の平に収まるサイズ感が気に入っていて、使い続けること早15年以上!?
当然メーカーサポートも打ち切り、修理用部品はAmazonで海外製の互換バッテリーが手に入るくらいとなってしまいました。
そうなってくると困るのが故障した時…
管理人所有のものは、最近どうにもAボタンの効きが甘いんですよね…
やはり原因は内部のボタンゴム(だろう)ということで、分解清掃を試みました…!
果たして復活できるのか…!
ゲームボーイミクロ分解
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ボタンゴムにアクセスするには、まずは分解をしていかなければなりません。
分解のとっかりはバッテリーカバーから。
本体側面のプラスねじを外すことでバッテリーカバーを外すことができます。
サイズが小さいので精密ドライバーが必要ですね…
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プラスねじ1本を外すだけでバッテリーにアクセスできます。
ここまでは簡単ですね。
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バッテリーの裏にあるねじを外していくと、本格的な分解の始まりです。
ここはプラスねじと特殊形状のY字ねじが混在していますね…
また、写真で下側に銀色に見えるねじは材質が柔らかい(アルミ?)ので、簡単に舐めてしまうので注意が必要です。
管理人は以前にも本体を分解したことがあって、その時の再組立て時に下側の大きなねじを完全に舐めてしまいました…
ということで、今回まずは舐めたねじを外すことを考えなければいけません…
舐めたねじを外す方法
ネットで舐めたねじを外す方法を調べてみたところ、信頼できそうな情報としてImpress Watchの記事を見つけました。
(参考リンク)
【藤山哲人と愛すべき工具たち】ネジ山が潰れた! ネジ頭が取れた! 悲劇を救う天使の工具 – PC Watch
とりあえずこの情報を参考に、ネジ外しを一つずつ試してみましょうか。
ネジ外し剤
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ドライバーが空回りしないようにする滑り止め剤です。
ネジ穴に少量を付けるだけというお手軽さからも気軽に試せるものだと思います。
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ねじ山に滑り止め剤を盛り盛り。
って、これはちょっと付けすぎですね。。。
もっと少量でも良いのですがチューブから出る量の加減が難しいです。
そしてドライバーで回してみたのですが…
結果としてはこの方法では舐めたねじは外れませんでした。
この方法はお手軽な反面、それ程劇的な効果があるようでは無いようですね、、、
ネジザウルス
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ネジザウルスは舐めたねじを外すことができるのが売りの専用工具。
パッケージにも「潰れた小ネジをつかんで回すネジザウルスパワー!!」とのキャッチコピーがありますね。
以前から興味があった工具なのですが、今回はよい機会なので購入してみました。
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裏面には説明書き。
ねじを外側から掴んで外すことができるということですね。
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結果としては、こちらも惨敗、、、
ネジザウルスは、ねじの頭がある程度高く飛び出している形状じゃないとうまく掴むことができないんですよね。
今回はねじ穴の周りに傷を付けただけになってしまいました。
まあ、ねじの形状からある程度予想していた事態ではありましたが、、、
ネジを破壊して取り出す
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ねじ外しとしては最終手段ですが、ねじそのものを破壊して取り出すという方法です。
単純ですが、最後はやはりこの方法しかないようです。
今回はアルミのねじだったので、金属としては比較的柔らかく削り加工もしやすい方。
ピンバイスで慎重に削ってやることでねじを外すことができました。
この作業は筐体部分や中の基板を傷つけないよう慎重に!
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ということで、舐めたねじを破壊することで無事に裏蓋が外れました。
これでさらに内部にアクセスできます。
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破壊したねじ部分。
ねじ頭は摘出できましたが、根元のスクリュー部分はねじ穴に埋まったままになっています。
ねじによる固定が外せれば問題はないので、ここは深追いしません、、、
ボタンゴムをパーツクリーナーで清掃
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舐めたねじがなければ、あとの本体の分解はスムーズに行えます。
部品の配置や外したねじの場所を忘れないようにしておく必要はありますね。。。
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そして今回の目的であるボタン部分。
下側のボタンゴムに付いている黒い部分を清掃していきます。
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綿棒にKUREのパーツクリーナーをつけて汚れを落とします。
黒い部分(伝導スイッチの部分?)を磨くと綿棒に黒い汚れが付くのでゴムそのものが溶けているのかと少し心配になりますね。。。
再び組み立て
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ゴム部品がきれいになったら再び組み立てです。
ゲームボーイミクロはさすがに細かな部品も多いですが、再組立ての難度としてはそれ程難しくもないと思います。
そして肝心のボタン感度は…?
ということですが、これは体感できる範囲で改善がありました。
内部の清掃前は少し強めに押さないとAボタンが反応しづらかったのですが、再組立て後にはそれほどでもなく、、、
ボタンゴムの経年劣化なりのボタンの手ごたえの柔らかさはどうしてもありますが、15年物の本体であることを思えば十分許容範囲。
パーツクリーナーによるボタンゴムの清掃は、効果ありと言えそうです。
おしまい
今回はいつの間にかプレミア化してしまったゲームボーイミクロの分解ということで気を遣いながらの作業でしたが、ねじの破壊という荒業も何とかクリアすることができました。
ボタン感度もある程度復活したので、この本体はまだまだ戦えそうです。
ゲームボーイミクロって発売当時は人気がなく、すぐに値崩れして最終的にはワゴン行きだったハードなんですよね。
定価12,000円のところ店頭での実売価格は8,000円程度で、末期のワゴンでは新品が5,000円ということもありました。
管理人も当時5,000円で買ったファミコンカラーの未使用品を予備として保存しているのですが、プレミア品と思うともったいなくて開けられません(笑)
とりあえずは普段使いしているブラックでもうしばらくがんばっていきたいと思います。
物は大事にしないとね。