中古液晶ディスプレイ [EIZO] FlexScan EV2456 を買いました

10年以上ぶりに新しい液晶ディスプレイを買いました。
今回も例によって中古となります、、、
とは言っても天下のEIZO(旧NANAO)、しかも現行機種です!
ディスプレイを選ぶにあたっては、PC用として使いやすい解像度のWUXGA(1920*1200)か、値段の安いフルHD(1920*1080)か、、、という点が迷いどころなのですが、、、
ヤフオクを見ていたら、WUXGAでも業者さんによる出品で状態の良い中古が1万円前後で出回っているようなので、コストパフォーマンス十分と判断してこの機種に決定しました。
FlexScan EV2456:24.1インチ WUXGA
管理人購入価格:11,345円(落札金額+送料+振込手数料)
中古とは言え、このクラスのディスプレイがこの金額で手に入るとは、、、時代の流れを感じますね。
外観チェック・レビュー

まず設置してみて感じるのは、一昔前の機種とは違う圧倒的な軽さ!(スタンド込みで約5.7kg)
そして液晶部分の薄さ!
設置や移動も楽々です。
これらは旧世代の機種から買い替える大きなメリット。
ちなみに消費電力も標準11Wと、旧世代機種の感覚からすると信じられないほど低いです。

ベゼル、外枠フレームも上部と左右は約1mm程度しかありません。
慣れないと逆に不安になるくらいですね笑
なお、ヤフオクの商品説明では『全体的に日焼けあり』のような表示でしたが、そこまで気になるものではないようですね。
よく見ると裏側の外装や確かに日焼けしているようですが、実使用には問題なし。
後で電源を入れた写真も掲載しますが、液晶パネルのキズやドット抜けもなく綺麗なものです。

スタンドの高さ調節機構は二重関節で省スペース性と広い調節範囲を両立。
もちろん動きや固定もスムーズです。
これは一番上に上げた状態。

一番下まで下げると関節部分はギュっと縮こまった感じになりますね。
スタンドの基部にモニターの下部が接触する直前くらいまで下げることができます。

ディスプレイ背面。
下部の向かって右側に入力端子、左側には電源ケーブルの接続部と主電源スイッチがあります。
また、裏から見て右側(正面から見て左側)の側面にはUSB3.0ハブと音声入出力を実装。

端子が見えやすいように画面を90度回転(ピボット)させてみました。
なお、画面の縦回転は左右どちらの方向にも可能です。

映像入力端子。
上から【VGA】【DisplayPort】【HDMI】【DVI-I】の4ポート構成となっています。
これだけあれば色々な使い方をすることができますね。
なお、この機種はアスペクト比固定表示にも対応しているので、HDMIにゲーム機などを繋ぐ用途にも対応できます。
音質は最低限ながら、スピーカーも内蔵しているので言うことなし。

USBハブのある側の全体図。
2ポートながら、常に目の前にあるディスプレイにハブを内蔵しているのは便利かもしれないですね。
ただし、USBハブ機能を使うと消費電力が少し増えてしまうようです。

端子部のアップ。
下の二つはイヤホンコネクタと音声入力です。

今度は縦回転した状態を正面から見たところ。
スタンドの高さは一番下です。
縦スタイルで使うなら、この状態が標準になりますかね。

縦回転でスタンドを一番上まで上げたところ。
調節の自由度は十分にあります。

本体設定用のボタンはタッチセンサーです。
ディスプレイ右下(横向き時)のフレームに並んでいる小さな突起に触れるとメニュー操作ができます。
これは本体情報を表示しているところ。
(入力中の映像ソースはHDMIでNintendo Switch)
ヤフオク売り出し時の事前情報では『使用時間:10000h未満』ということだったので、時間に関してはこんなものでしょう。
約9000時間なら、これからまだまだ元気で使えるハズ、です。
実際の使用感をレビュー

PCに繋いで表示を試してみました。(画面はWindows11の初期壁紙)
左が今回の『FlexScan EV2456』で、右は以前から使っている『[SHARP] LL-T2020-H』ですね。
管理人のPCはデュアルディスプレイで縦画面2つというスタイル。
LL-T2020-Hは2002年発売とかなりの古い機種ですが、発売当時は超・高級機種だったものです。
管理人は「目の疲れにくさが最高レベル」との口コミに惹かれて発売から数年後に中古を5万円で入手しました。
現在の使用時間は20000時間超ですが、まだまだ現役です!

とりあえずウチのブログを両方の画面に表示してみました。
左:FlexScan EV2456(WUXGA:1920*1200)
右:LL-T2020-H(UXGA:1600*1200)
両方ともピボット(縦回転)で使用しているので横が1200ドットとなります。
やはりWUXGAの縦1920ドットは広大です。
横の解像度もUXGAと同様なので、左右方向のスクロールが発生しにくいのも良いですね。
画面の色が結構違いますが、EV2456は目が疲れにくいと思われるPaperモードに設定しています。
ブルーライトをカット、、、というか画面の色味から青い光を消すように色を調整しているようですね。
こうして見比べると確かに青みが減っています。

ワープロソフト『Libre Office Writer』を両方の画面に表示。
右のUXGAでも1画面に1ページが丸々収まる表示範囲なのでこれでも十分ではあるのですが、WUXGAはやはり余裕がありますね。
2ページ目の途中まで1画面で表示できそうなほど画面が広いです。
しかし、こうして見るとやはり画面の色味に差があります。
実際に肉眼で見る分には、実使用においてそれほど違和感はないのですが、、、

ちなみに、縦回転で使う時は本体設定により設定メニューも回転して表示させることができます。

こちらは旧機種であるLL-T2020-Hの本体設定。
設定メニューを回転させる機能はないため、縦回転時はメニューも横になったまま表示するしかありません。

デスクトップの背景を黒一色にしてみました。
写真ではあまり差がないように見えますが、右のLL-T2020-Hは液晶パネルにSHARP製のASV液晶と言われるものを採用しており、黒の締まりは圧倒的に綺麗です。
とは言え、左のEV2456も実使用には問題がないレベルで綺麗には見えます。
ちなみに、EV2456は輝度:30、LL-T2020-Hは輝度:0 の設定です。
EV2456は輝度:0にすると暗すぎてかなり見えづらくなるので(目が疲れない範囲で)適度に明るくなるように調節した方が良いですね。
EV2456も画面のギラツキ感は特に感じません。
普段使い用のモニターとして、(色味の違いこそあれ)かつて最高級に目に優しいと言われたLL-T2020-Hと遜色なく使っていくことができると思います。

画質・色味に関しても、プリセットでsRGBなどが用意されています。
もちろん、手動で細かく設定を詰めていけば好みの画質にしていくこともできそうですね。
管理人はそこまでこだわりがないので『sRGB』か『Paper』で、輝度を下げるだけで満足です、、、

最後に、アスペクト比固定機能の実際もお見せしておこうかと思います。
写真はNintendo SwitchをHDMIで接続した状態。
本体メニューの画面ですね。
ちょっと分かりにくいですが、16:9のアスペクト比が固定された状態で画面全体まで表示が拡大されています。
余ったドットの範囲は上下に黒帯が追加される形になりますね。

ゲームのタイトル画面。
ゲーム機から出力された16:9映像の上下に黒帯が追加されているのが分かります。
この『アスペクト比固定』機能はWUXGA解像度の液晶ディスプレイとして、当機が持っている大きなアドバンテージになりますね。
いくつかのゲームソフトを試してみましたが、視野角も広く、応答速度や遅延と言ったゲーム用途で問題になりそうな要素についても十分以上の性能を持っていると感じました。
写真では画面の明るさも下げたままですが、設定で輝度を上げていけばテレビのような雰囲気の表示にすることも可能です。
内蔵スピーカーも普通に音を聞く分には十分で、問題には感じません。
24.1インチという画面サイズも小さすぎず大きすぎず、、、といったところでしょうか。
ディスプレイを横向きに設置して使う人なら、ある時はPC用として、またある時はゲーム用として、、、などと言った使い方をしてみるのも面白そうですね。

なお、画面拡大のモードは『アスペクト比固定』の他にも『フルスクリーン』『等倍』が用意されています。
通常は『アスペクト比固定』にしておけば良いかと。
隔世の感がある24.1インチWUXGA
今回は今まで使っていたディスプレイのうちの一台( [I-O DATA] LCD-AD202G)が故障したために、急遽の買い替えという事情だったのですが、管理人としてはこの液晶ディスプレイには非常に満足しています。
十分以上の表示性能を持っていながら旧世代のディスプレイと比べて『圧倒的に重量が軽い』というのが、何よりも扱いやすく感じますね。
管理人が使っているLL-T2020-H(や、今回故障したLCD-AD202G)等もそうなのですが、2000年代前半くらいの古い機種になると、20インチでスタンド込み重量が10kg程度と設置や移動が面倒に感じるレベルになってしまうのです。
このEV2456のスタンド込み約5.7kgという軽さは圧倒的で、流石に時代の変化を感じましたね、、、
WUXGAの中から選ぶと決めてからも、22インチと24インチで随分と迷ったのですが、、、結果的には24.1インチで良かったと思います。
重量が軽いことから、20インチ液晶と並べて設置してみても、事前に思っていたほど圧迫感もありませんでした。
ドットピッチも丁度良いですね。
WUXGAとUXGAの縦画面デュアルディスプレイは非常に快適!
ヤフオクという入手手段は若干不安ではありますが、今回は会社として出品している業者さんからの購入であり、ある程度安心して待っていることができました。
最近はリサイクルショップでの掘り出し物が以前ほどには無くなって来てしまいましたから、中古ハードの入手にあたっては、モノによってはヤフオクも上手く利用していくのも良いかもしれませんね。(もちろん『見極め』は必要になりますけどね…)