中古無線ルーター [NEC] PA-WG1400HP を買いました

ハードオフで無線ルーターを買いました。
本当はイーサネットコンバーターを探していたんですけど、最近イーサネットコンバーターって製品自体がとても少なくなっているんですよね。

家庭内でも無線LAN環境を構築することが一般的になった現在では無線LAN非搭載機器の現役運用が前提のイーサネットコンバーターの需要は無くなってしまったのか、、、なんて思っていたのですが。
リサイクルショップに置いてある無線LANルーターを何気なく見ていると、パッケージに「子機モード」という単語が書いてある製品を見かけました。

子機モード??
ということで調べてみると、一部の無線LANルーターはモード変更によりイーサネットコンバーターと同様の使い方ができるようになっているんですね。
これは知らなかった、、、
無線ルーターならジャンク・保証付き中古の両方で割と大量に、かつ安く売られています。

これを活かさない手はない、ということで子機モードを搭載した無線ルーターを入手。
電源投入のみ確認というジャンク扱いの中古なので無保証・返品不可でしたが、購入前に店員さんに言って箱の中身を確認させてもらったところ、動作に必須のACアダプターの他にも紙マニュアル・スタンド・LANケーブルといった付属品が全付き。
本体とそれぞれの付属品は購入時に付いていたと思われるビニルの中袋に入れられている上にLANケーブルは未使用と、前オーナーの良心が感じられる内容だったので割と安心して購入しました。

購入価格は10%税込で880円。
ジャンクというものは基本的にはギャンブルですが、今回は当たりの部類かもしれません。

wg1400hp

付属品、状態を確認

wg1400hp

中身を確認していきます。
箱の中には付属品がキッチリ収められています。
新品時にに使われていたと思われるビニルの中袋まで保管してあるのはポイントが高いです。
前オーナーはきちんとした方だったようですね、、、

wg1400hp

左から、未使用のLANケーブル、本体(スタンドを装着)、ACアダプタ。
本体にはそれなりに傷や汚れがありますが、これは中古として仕方がないところ。
一番心配していたタバコ臭もありません。
ACアダプタのコードの状態も良いですね。

wg1400hp

端子部。
左からACアダプタ接続口、WAN側とLAN側でLANポートが5ポート、USB、それにモード切替用の物理スイッチです。
それぞれの端子部も実にきれいなものですね。
物理スイッチの動きもスムーズで特に問題は感じられません。

電源投入問題なし!使用用途は?

実際に電源を入れてみると問題なくインジケーターランプが点灯。
まあ「電源投入OK」のジャンクなので、ここまではお店側で確認していることなのですが。

実際に使用していくには設定が必要で、パソコンとルーターを有線LANで接続してWebブラウザ上から設定を変更していくことになります。
イーサネットコンバーターとして使用するには子機モードでの設定となるので、本体側の物理スイッチの切り替えも必要です。
メーカー公式の操作ガイドのページが生きているので、そこを参照しながら設定していけば問題ないでしょう。
ジャンク扱いの中古を購入する時には、メーカーの公式サイトが生きているかやドライバのダウンロードがまだ可能かどうかなどを事前に確認しておくと良いですね。

(参考リンク)
AtermWG1400HP 機能詳細ガイド

そして肝心の使用用途なのですが、、、
管理人が今回これを購入した目的は、PlayStation3の無線LANを高速にすることが目的です。
発売当時はハイスペックを売りにしていたPS3ですが、実のところ無線LANの仕様は強力ではなくモデルチェンジを繰り返して薄型軽量になった最終世代のCECH-4000シリーズでもそれは改善されませんでした。

対応する規格は本体の世代を問わずIEEE 802.11 b/gのみと、現在から考えるとかなり時代遅れの装備と言わざるを得ません。
これの何が問題かというと、本体標準の無線LANではnasneの再生に必要な通信速度を満たすことができないのです。



PlayStation系の周辺機器として世に出され、現在はBUFFALOから後継となる別型番の製品が発売されているネットワークレコーダー・nasne。
単純にカタログスペックだけを見比べると競合製品よりも見劣りする点もあるのですが、操作インターフェイスの分かりやすさや反応速度では唯一無二の存在で、またスマホにリモート視聴も可能なテレビ・レコーダー機能を追加するという点では生活スタイルが一変するレベルの快適さを持っています。
一度この快適さを体験してしまうと、もう他のレコーダーのもっさり操作には耐えられない、、、ということで根強いファンがいる製品でもあるのですが、数少ない弱点としてテレビ画面での視聴には基本的にPS3以降のPS系ゲーム機が必要という点があります。
(※BUFFALO製の現行機はPS4/PS5のみの対応)

そしてソニー系のSCE(当時)から発売された初代nasneシリーズは当然PS3で問題なく使用できると思いきや、、、PS3側の無線LANの速度が不足しているためにnasne側に高速なイーサネットコンバーターを使用して接続しても再生がまともに行われません。
3倍モードでビットレートを落としてある録画番組でも、一応動画の再生自体は可能なものの、、、激しいコマ落ちが頻繁に発生して実用レベルには達しません。

こんな症状が出ると初めはnasne側の故障かと思って不安にまりますよね(笑)

これを改善するには有線LANによる接続か、PS3側の有線LANポートに高速なイーサネットコンバーターを使用する必要があります。
今回用意したPA-WG1400HPは無線の対応規格がIEEE 802.11 ac/n/a/b/g となっているので十分な速度が確保できそうです。
PS3はEthernet 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T の対応となっているので、有線LAN側の速度にも問題はないはず。

ということで子機モードにしたルーターの有線LANポートにPS3を接続すると、、、
無事にスムーズに再生ができるようになりました。

実際の運用では、PS3とnasneに別々のイーサネットコンバーターを使うのは非効率のため、このルーターのLANポートにPS3とnasneを両方接続しています。
この状態だと子機モードのルーターは有線LANのHUBとして機能するのでしょうか?
もちろんPS3からのnasne再生も問題なし。
一応、無線速度が十分かの確認としてタブレットからもnasne内録画番組の再生を試しましたが、コマ落ちも発生せず実にスムーズなものでした。
ここまで確認できればnasne・PS3の無線LAN不足問題はひとまず解決と言えそうです。

おしまい

無線ルーターがイーサネットコンバーター機能を搭載しているというのは盲点でしたね。
無線ルーターの中古はタマ数も豊富で恐らく競争率も低いため、入手がしやすいというのも良いですね。
ジャンクが心配なら保証付きの中古という選択肢になりますが、それでも2~3,000円程度も出せば程度の良いものが入手できるようです。

出回っているタマが多い分、購入の際には子機モードの有無を事前によく確認しておくようにしたいですね。
今回は安価に良いものが入手できたと思います。

(参考リンク)
AtermWG1400HP | 製品一覧 | AtermStation